2014年5月10日土曜日

トモニガンバル

がんを患ったNさんとは、子どもが保育園の時からの付き合い。もう、13年ほどになる。
もう一人、同じ保育園で知り合ったSさん。子どもたちが離れても、親同士の付き合いは続いている。
今日は、3人で近所に新しくできた薬膳料理を提供するお店に行った。
アンチエイジング、デトックス、鉄分補給、血圧、消化器系など、体への効用が書かれたメニューを見て、3人とも注目するところが違う。
私たちは、病気のことなど全く話もせず、以前と同じように不定期に集まる食事会を楽しんだ。
子どもの話、学校の話など、いつもと同じように。
話題の中心は、もっぱら、修学旅行。NさんとSさんの子どもは、ちょうど旅行に行っている。


「お小遣いいくら持たせた?」
「結局、6万円。5万がお小遣いで予備に1万円」
「旅行代でも10万円近くいるのに、大変だねえ」


店には、次々と客が入ってきた。私は子どもの学校のPTAの集まりに行かなければならない。
二人は場所を移して、話をするという。


2時過ぎ、二人のいる喫茶店に合流。
店内は客が多く、騒々しいところだけど、仕切られた空間でプライベートな話もできる。


私は、今朝思い付いて作ったカレンダーの話を切り出した。


・・・・・・ トモニガンバル 隊・・・・・・・
カレンダーのタイトルだ。 


「これからは遠慮なし。手伝える日を書いておくから、入退院の日とかご主人が都合が付けられないときは連絡して」と、わたし。
「入院してる間は、晩御飯作ったら、Yちゃんにれんらくして持って行くから」と、Sさん。


結構、泣ける展開に。
でも、やっぱり、私たちには必ず落ちがある。
昔からそう、かならず、何かの落ちがある。


Nさん
実は、再入院する日が1週間伸びた。来週じゃなくて、再来週の木曜日から2週間になった。
私が作ったカレンダーは、5月だけ。6月も1週間入院するということは、足りないじゃない、カレンダー。
しかも、退院する日のカレンダーがない。


また、病院に持って行くよ。今度は、とちゅうで様子見に行く。


Nさんは、明るく言った。
―5月末に退院できる予定だったから、子どもの体育祭がみられると思ってたのに、それはできなくなった。けど、自分の誕生日を家で過ごすことができる。
どんな誕生日にするの?
―旅行に行こうって主人に言った。
それは、いい考えだね。


”トモニガンバル” カレンダーを袋に入れた。その中には、おととい買った大判スカーフが入れてある。
きれいなウィッグつけてるけど、内にいるときはバンダナだろうから。


まだ、
出口の見えないトンネルを歩いているようだけど、ここはとても明るくて、なぜかいい風が吹いている。
不思議な感じ。

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